【神様図鑑】猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)|みちひらきの神、人生のナビゲーター

あなたは「人生の分かれ道」で迷ったとき、誰に導いてほしいと思いますか?

日本神話に登場する**猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)**は、まさにその「道案内」のプロフェッショナル。
天照大神の孫・邇邇芸命(ににぎのみこと)が天から地上へ降り立つ際、最初に出会い、案内をした神として知られています。

今回はそんな猿田彦大神について、由緒や神話、ご利益、信仰の広がりまで【神様図鑑】としてご紹介します。


◆ 猿田彦大神とは?

項目内容
神名猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
読み方さるたひこのおおかみ
主な神格道案内の神、土地神、交通安全の守護神
ご利益道開き(みちひらき)、方位除け、商売繁盛、交通安全、縁結び

猿田彦大神は、**“道をひらく”**ことに特化した神様であり、現代では「人生の方向性」「転職や進学」「新しいことを始める時」などにご利益があるとされています。


◆ 神話における活躍|天孫降臨の道案内

猿田彦大神が最も有名なのは、**「天孫降臨」**のエピソードです。

高天原(たかまがはら)から地上に降りてくる神(邇邇芸命)を、地上で最初に出迎え、道案内した神とされています。その姿は、

  • 鼻が高く
  • 目がギラギラと輝き
  • 非常に大きな体躯

という非常に目立つ風貌。古代の土着神(土地神)として、圧倒的な存在感を持っていたことがうかがえます。

この神話から、猿田彦大神は**「みちひらきの神」「方導(ほうどう)の神」**として崇敬されるようになりました。


◆ 天宇受売命(アメノウズメノミコト)との夫婦神

猿田彦大神は、天岩戸神話で有名な芸能の女神**天宇受売命(アメノウズメ)**と結ばれたとされます。

そのため、「猿田彦大神 + 天宇受売命」の夫婦神は、縁結び・夫婦円満・家庭運のご利益でも信仰されており、両神を祀る神社も各地に見られます。


◆ 猿田彦大神を祀る有名な神社

神社名所在地特徴
猿田彦神社三重県伊勢市宇治浦田猿田彦大神の総本宮。伊勢神宮内宮のすぐ近くにあり、人生の道開きを祈願する人が全国から訪れます。
椿大神社(つばきおおかみやしろ)三重県鈴鹿市東海地方随一の猿田彦信仰の拠点。神職の中でも格式の高い「猿田彦大神本宗本宮」として有名。
戸隠神社・火之御子社長野県長野市天宇受売命を主祭神とし、猿田彦大神も祀られる。芸能・道開きの聖地。

◆ 猿田彦大神のシンボルと信仰

🔷 八角形の神紋

猿田彦大神を祀る神社では、八角形が神聖な図形とされています。これは八方除け、すなわちあらゆる方向からの災いを除く意味が込められており、お守りや鳥居のデザインにも用いられています。

🔶 石像・道標

多くの猿田彦神社では、鼻の高い特徴的な石像や道標が立てられ、まさに「道をひらく神」として親しまれています。


◆ 猿田彦大神のご利益・こんなときに!

シチュエーションご利益内容
転職・進学・引越し新しい道を切り拓く「みちひらき」
起業・商売繁盛方導の神として成功へ導く
旅行・交通安全道中安全の守護
恋愛・夫婦円満宇受売命との夫婦神信仰に由来
厄除け・八方除け八角形の神紋による強力な除災効果

◆ まとめ

項目内容
神名猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
神格みちひらきの神、国土の神
ご利益人生の導き・交通安全・商売繁盛・縁結び
有名神社猿田彦神社(伊勢)、椿大神社(鈴鹿)など
神話天孫降臨の道案内役、天宇受売命の夫

猿田彦大神は、古代から現在に至るまで、**「人の進むべき道を正しく照らす神様」**として厚く信仰されてきました。
新しいチャレンジに向かうとき、進路に迷ったとき、あなたの人生の“ナビ”になってくれることでしょう。

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