【神社めぐり】王朝文化と都の守護神が息づく古社巡り(京都府)

京都府(旧・山城国)は、平安京遷都以来、日本の政治と文化の中心地として栄え、皇室や貴族、武家からの崇敬を集めた歴史的な神社が数多く存在します。特に、都の東西南北を守護する神社や、人々の生活に密着した信仰を持つ神社は、京都の歴史を物語っています。

ここでは、京都府を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。

神社名主祭神御由緒(簡記)
賀茂別雷神社(上賀茂神社) (かもわけいかづちじんじゃ)賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)山城国一之宮であり、世界遺産。京都で最も古い神社の一つで、雷の神様を祀ります。平安京造営以前からの歴史を持ち、厄除け、開運、落雷除けの守護神として信仰されています。
賀茂御祖神社(下鴨神社) (かもみおやじんじゃ)賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと) 玉依媛命(たまよりひめのみこと)山城国一之宮であり、世界遺産。上賀茂神社と対をなす古社で、広大な**「糺の森」が有名。神武天皇を導いた八咫烏(やたがらす)**の化身を祀り、縁結び、導きの神として崇敬されています。
八坂神社 (やさかじんじゃ)素戔嗚尊(すさのおのみこと) 他「祇園さん」の名で親しまれ、全国の八坂神社・祇園社の総本社を称する。厄除けや疫病退散を祈願する祇園祭は有名。厄除け、無病息災、商売繁盛にご利益があります。
伏見稲荷大社 (ふしみいなりたいしゃ)宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)全国の稲荷神社の総本宮。稲荷山全体を境内とし、千本鳥居が有名です。古くから五穀豊穣の神として、現在は商売繁盛、産業興隆の神として篤く信仰されています。
北野天満宮 (きたのてんまんぐう)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)学問の神様として知られる菅原道真公を祀る、天神信仰の総本社の一つ。学業成就、受験合格にご利益があり、道真公が生涯愛した梅の名所としても知られています。
貴船神社 (きふねじんじゃ)高龗神(たかおかみのかみ)全国約500社の**貴船神社の総本宮**。水の神様を祀り、古くは朝廷から日照りには黒馬、長雨には白馬を献上し、雨乞い・雨止みの祈願が行われました。縁結び、心願成就にご利益があります。

都の結界と歴史の舞台

京都の主要な神社は、平安京の**四神相応(ししんそうおう)**の思想や、都を守る結界としての役割を担ってきました。また、八坂神社の祇園祭は日本の祭り文化の象徴であり、伏見稲荷大社の朱色の鳥居は、人々の信仰の深さを今に伝えています。

京都の華やかな歴史と、その奥に息づく強力な神々の力を、ぜひ感じてみてください。

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